発達障害は、遺伝的因子と環境的因子が複雑に絡み合って発生する多因子遺伝疾患のひとつです。
そのため遺伝的因子や環境的因子双方に配慮しながら治療を行っていく必要があります。

生化学的検査はこの、環境的因子を注目して発達障害を引き起こしている環境的因子を調べる検査です。
生化学的検査としては、様々なものがありますが、表のある検査は主に当院で行う可能性のある検査を記載しています。
これらの検査は、単体で行うのではなく、組み合わせて行うことで環境的因子を立体的に掴んでいきます。

生化学的検査	説明
尿中有機酸検査	尿中の有機酸を調べルコとで、腸内環境やミトコンドリアの代謝機能や神経伝達物質のバランスや栄養状態やその他、体の中の様々な代謝状態を調べる検査です。
血液検査	内臓機能や、栄養状態、またホルモンバランスを調べることができます。 また、急性期なら有害物質汚染の有無も調べることができます。
アレルギー検査 （血液検査）	IgEアレルギー検査（即時型アレルギー検査） IgGアレルギー検査（遅延型食物アレルギー検査）
毛髪ミネラル検査	毛髪中に蓄積した有害重金属や必須ミネラルを調べる検査です。
その他	尿ペプチド検査、尿TOX検査、尿中誘発検査