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限局性学習障害:SLD

限局性学習障害: Specific Learning Disability: SLD

知的な能力は普通の児童と同じです。しかし、読み、書きや計算なおdの特定の分野が苦手です。そのため学校の勉強についていけないことがあり、学習の継続が難しくなることがあります。小学校の低学年で、音読や、板書、漢字の書き取り、計算問題などでつまづいて SLDを疑われることが多いです。

学習が遅れることが多いSLDですが、知的能力には問題はありませんので、その児童に合わせた学習指導やタブレットなどのデバイスを使用していくことで、通常の児童と同程度の学力を身につけられる可能性があります。

日本語版DSM-5 における限局性学習8SLD)の診断基準

A.学習や学業的技能の使用に困難があり、その困難を対象とした介入が提供されているにもかかわらず、以下の症状の少なくとも1つが存在し、少なくとも6ヶ月間持続していることで明らかになる。
  1. 不規則または速度が遅く、努力を要する読字
  2. 読んで入りうものの意味を理解する困難さ
  3. 綴字の困難さ
  4. 書字表出の困難さ
  5. 数字の概念、数値、または計算を習得することの困難さ
  6. 数学的推論の困難さ
B. 欠陥のある学業的技能は、その人の暦年齢で期待されるよりも、著明にかつ定量的に低く、学業または職業遂行能力、または日常生活活動に意味のある障害を引き起こしており、個別施行の標準化された到達尺度、及び総合的な臨床評価で確認されている。17歳以上の人においては、確認された学習困難の経歴は、標準化された評価の代わりにして良い可能性がある。
C. 学習困難は学齢期に始まるが、欠陥のある学業的技能に対する要求が、その人の限られた能力を超えるまでは、完全には明らかにならない可能性がある。
D. 学習困難は知的能力障害群、非矯正視力または聴力、他の精神または親衛疾患、心理的社会的逆境、学業的指導に用いる言語の習熟度不足、または不適切な教育的指導によってはうまく説明されない。

日本精神医学会監修:DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引き。医学書院. 2014 p34-37を改変して引用

参考文献

日本精神医学会監修:DSM-5精神疾患の分類と診断の手引き.医学書院. 2014橋本圭司. 青木瑛佳: 神経発達症/ 発達障害のサインと判定法

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