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生化学的治療

発達障害は、遺伝的因子と環境的因子が複雑に絡み合って発生する多因子遺伝疾患のひとつです。そのため遺伝的因子や環境的因子双方に配慮しながら治療を行っていく必要があります。
この環境的因子を調べるのが、生化学的検査であり複数をの検査を組み合わせて環境的因子を捉えていきます。

生化学的治療

生化学的治療 説明
食事療法 脳の発達や働きに悪影響を及ぼす食材の除去
有害物質汚染のリスクの少ない食材や純水の使用
血糖値を安定化のための捕食
栄養療法 サプリメントを用いて、治療に必要な栄養素を補給します。
腸内環境整備 プロバイオティクス(善玉菌)やプレバイオティクス(難消化性食物繊維)などを摂取し腸内細菌叢の改善をします。
腸管や腸管の働きを向上させる栄養素を補給することで腸管機能の向上を図ります。
キレーション療法 身体の中に蓄積した有害重金属の排泄を促します。
生活環境改善 夕方以降のブルーライト暴露予防などの睡眠環境の改善や日常的な運動習慣の獲得を目指します。

発達障害は、生まれつきの遺伝的因子と環境的因子の双方が複雑に絡み合って発生することがわかってきました。この発達障害への環境的原因を調べる検査を生化学的検査と呼び、下記の表のようなものがあります。生化学的検査を患者さんの状況に合わせて組み合わせて検査を行っていきます。

当院では、基本的に初回の生化学的検査は尿中有機酸検査と毛髪ミネラル検査を選択することが多いです。この検査を選択する理由として、患者さんにあたえるストレスが少ない上に多くの環境的原因を調べることができるという2点があります。

もちろん必要な場合は、適宜検査を組み合わせて環境的原因を調べていきます。

生化学的検査

検査名 検査内容
血液検査 血液生化学的検査
内分泌検査
アレルギー検査 IgE検査(即時型アレルギー検査)
IgG検査(遅延型アレルギー検査)
尿中有機酸検査 尿中に含まれる細胞や細菌が産生する有機酸を調べる
尿ペプチド検査 リーキーガット症候群の有無を調べる(グルテン、カゼイン)
毛髪ミネラル検査 有害重金属汚染や必須ミネラルの過不足を調べる
その他 尿中トキシン検査
腸内細菌叢検査
その他

参考文献

黒田洋一郎 発達障害の原因と発症メカニズム 河出書房新書 2012
藤原武男、高松育子、自閉症の環境要因、保健医療科学 2010 Vol.59 No.4 p.330 -337
柏崎良子、柏崎久雄、発達障害の治療の試み-検査を基にした分子整合栄養医学による内科的治療、株式会社ヨーゼフ、2014

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