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発達障害はなぜ起きるのか?

発達障害は、脳の発達と働きの偏りから発生しその病態としてはシナプス疾患と言えます。では、このようなシナプスの異常はなぜ起きるのかというと最近の研究により発達障害は生まれつきの遺伝的因子と環境的因子の双方が複雑に絡み合って発生するとことがわかってきました。

このような病気の事を、多因子遺伝疾患とよびます。病名からのイメージでは何か特別な病気のようなイメージを持たれる方もいるかと思いますが、高血圧や2型糖尿病のような生活習慣病の発生様式と同じです。

では、高血圧などの生活習慣病と違い、発達障害はなぜ比較的早期に発生するのかというと脳の発達はおおよそ6歳で成人の9割程度まで発達すると言われるほど成長変化が短時間に起こるために障害が発生しやすいのです。

多因子遺伝疾患の場合、同じ環境にいても病気が発生する人しない人がいたり、様々な因子が複雑にからみあっているために今まで発達障害の原因は不明と言われれていたのです。ただ、様々な研究から発達障害は、多因子遺伝疾患であることがわかってきました。

参考文献

黒田洋一郎 発達障害の原因と発症メカニズム 河出書房新書 2012
藤原武男,高松育子, 自閉症の環境要因、保健医療科学 2010 Vol.59 No.4 p.330

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