スマホやタブレットは子供の発達には良くないですか?

はい、長時間の使用は脳の発達を低下させる可能性があります。

スマートフォンやタブレットがこの10年で急速に私たちの生活に浸透してきています。当然、日常的にお子さんがスマートフォンやタブレットを触れる機会も増えてきています。今では、スマホやタブレットに触れたことのないお子さんはいないと言っても過言ではありません。スマホやタブレットは、世界中の情報を簡単に入手することができたり、とても有用な学習アプリもあります。しかし、長時間の使用は2点の意味で、脳の発達を低下させる可能性があります。まずスマホやタブレットのディスプレイから発生するブルーライトが、睡眠をつかさどるメラトニンというホルモンの分泌時間を遅らせる作用があります。そのため、眠くなる時間が遅くなり睡眠のリズムが崩れます。睡眠リズムの崩れは、脳の発達に悪影響を与えます。

またスマホやタブレットを長時間、凝視することで目を動かすの苦手になる可能性があります。特に、発達障害のお子さんは眼球の動かすのが苦手なお子さんが多く、ボール遊びとかが苦手なのはこれが原因です。ですから、目の動きが苦手になることでも、脳の発達に必要な運動が苦手になること可能性があります。
つまり、

  1. ブルーライトによるメラトニンが分泌されにくくなること
  2. 目が上手に動かせいないこと

これらのことから脳の発達が遅れる可能性があるので、長時間のスマホやタブレットの使用はおすすめできないのです。

 

参考文献

  1. 谷池雅子編、日常診療における子どもの睡眠障害、診断と治療社、2015
  2. 坪田一男編、ブルーライトテキストブック、金原出版株式会社、2016
  3. 東京小児療育病院 医療スタッフ: 発達障害の理解と治療・支援. 東京、東京小児療育病院、2015
  4. 黒木春郎: プライマリケアで診る発達障害、中外医学社、2016
  5. William Shaw.Biological Treatments for Autism & PDD. GPL 2008
  6. 柏崎良子、発達障害の治療の試み、株式会社ヨーゼフ 2014
  7. 大森隆史、発達障害を治す、幻冬社、2014
  8. 瀬川 昌也、社会技術研究システム・公募型プログラム 研究領域「脳科学と教育」研究課題「神経回路の発達からみた育児と教育の臨界齢の研究」

 

///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
 

免責事項

当サイトのコンテンツ(FAQや医療情報)においては、可能な限り正確な情報を掲載するように努めています。

しかし、新たな医療上の発見や診断分類の策定などによって、情報が古くなることもあります。そのため必ずしも正確性を保証するものではありません。

また、患者さん個人により状況は千差万別であり、安全性を保証するものではありません。

注意事項

発達障害の治療に関しての様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端や食事療法や薬剤の使用等などもあります。現在、発達支援外来で行っている生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントの調整や、生活全体に対しての包括的な指導を行うことで、その治療効果を得ています。ですから、生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示に従ってください。

自己流での治療や、医療関係者以外が提供する治療を行った場合は効果がないばかりか逆に有害事象が発生する危険性もありますので注意が必要です。また、ご自分のお子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。