発達障害の原因を調べる検査はありますか?

はい、幾つか開発されてきています。しかし、一つの検査だけで、その原因を調べることはできません。

発達障害は、遺伝的因子と環境的因子が複雑に絡み合って発生する多因子遺伝疾患です。そのため原因を調べるために、遺伝子の変異を調べる遺伝子検査や、様々な環境的因子を調べるための尿中有機酸検査、尿ペプチド検査、毛髪ミネラル検査、血液検査、アレルギー検査(IgE, IgG等)その他などの検査があります。幾つかの検査を組み合わせてその原因を探っていきます。
(当院では、現在は遺伝子検査は行っておりません。)

参考文献
1)J.Hallmayer et al. Genetic Heritability and Shared Environmental Factors Among Twin Pairs With Autism. Arch Gen Psychiatry 68. 1095-1102(2011)
2)内匠 透.自閉症と睡眠・消化管障害. 実験医学増刊心と体のクロストークから解く精神・神経疾患.Vol 30-No.13. 2018-2021(2012)
3) 藤原武男,高松育子. 自閉症の環境要因. 保健医療科学 2010 Vol.59 No.4 p.330 -337.
4) Suzuki K1, Nakai K, Sugawara T, et al. Neurobehavioral effects of prenatal exposure to methylmercury and PCBs, and seafood intake: neonatal behavioral assessment scale results of Tohoku study of child development. Environ Res. 2010 Oct;110(7):699-704. doi: 10.1016/j.envres.2010.07.001. Epub 2010 Aug 1.
5)発達障害の原因と発症メカニズム 脳神経科学からみた予防・治療・療育の可能性、黒田洋一郎、木村-黒田純子、河出書房新社、2014
6)柏崎良子、発達障害の治療の試み、株式会社ヨーゼフ 2014
7)柏崎良子、栄養医学ガイドブック、学研、2008
8)柏崎良子、低血糖症と精神疾患治療の手引き、イーグレープ 2007
9) 大森隆史、発達障害を治す、幻冬社、2014 10)ジェリー・マシューズ.発達障害の子供が変る食事.青春出版社 2012
11)William Shaw.Biological Treatments for Autism & PDD. GPL 2008
12)臨床栄養,腸脳相関各種メディエーター、腸内フローラから食品の機能性まで、医歯薬出版株式会社、Vol.128 No.6 2015-5

 

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発達障害の治療に関しての様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端や食事療法や薬剤の使用等などもあります。現在、発達支援外来で行っている生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントの調整や、生活全体に対しての包括的な指導を行うことで、その治療効果を得ています。ですから、生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示に従ってください。

自己流での治療や、医療関係者以外が提供する治療を行った場合は効果がないばかりか逆に有害事象が発生する危険性もありますので注意が必要です。また、ご自分のお子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。