リーキーガット症候群(小麦、乳)と言われたました。今後一生乳製品や小麦製品を食べてはいけないのですか?

リーキーガット症候群が改善したら、乳製品や小麦製品を食べても問題ありません。ただ、改善しない限り食事制限は続きます。

リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)とは、腸内のいる真菌や悪玉菌やその他の様々な原因により腸内環境が悪化すると腸管の壁の細胞の間のつながりが粗くなる事で、本来腸管から血液の中に吸収されない有害な物質が血液の中に入ることです。この有害な物質として、乳タンパクが不完全に消化されて発生するペプチド(タンパク質が分解されたもの)のカソモルフィンや小麦のタンパクが不完全に発生するペプチドのグルアドルフィンというものがあります。このペプチドは脳の中にあるオピオイドペプチドという脳の中で様々な働きをする物質に大変よく似ているため、カソモルフィンやグリアドルフィンなどが血液の中に一定量以上入ってしまうと脳が誤作動をおこしてしまい、酔っ払ったようになったり興奮したりすることがあります。そのため、リーキーガット症候群と診断された方の場合は、脳は発達と働きの向上のためにその漏れている物質により、乳製品や小麦製品を制限する必要があります。

 悪化した腸内環境を様々な手法で腸内環境を良くしていくことで、腸管の壁の細胞の間の粗くなってつながりが元のしっかりしたものになってきます。そうすると、乳製品や小麦製品のペプチドが腸管から血液の中に入っていかなくなります。この状態になると乳製品や小麦製品の制限は不要になります。(ただしアレルギーのある方は、別の理由で乳製品や小麦製品を制限する必要がります。)

 

生化学的検査:尿中有機酸検査、尿中ペプチド検査、毛髪ミネラル検査、血液検査、その他

生化学的治療:食事療法、栄養療法、腸内環境整備、キレーション療法等

参考文献

  1. 藤原武男,高松育子. 自閉症の環境要因. 保健医療科学 2010 Vol.59 No.4 p.330 -337.
  2. 発達障害の謎を解く, 鷲見 聡, 日経評論社, 2015
  3. データで読み解く発達障害、平岩幹男編、データで読み解く発達障害、中山書店、2016’
  4. 発達障害の原因と発症メカニズム 脳神経科学からみた予防・治療・療育の可能性、黒田洋一郎、木村-黒田純子、河出書房新社、2014
  5. James B. Adams. Summary of Dietary, Nutritional, and Medical Treatments for Autism – based on over 150 published research studies. 2013ver
  6. William Shaw.Biological Treatments for Autism & PDD. GPL 2008
  7. 柏崎良子、発達障害の治療の試み、株式会社ヨーゼフ 2014
  8. 大森隆史、発達障害を治す、幻冬社、2014

アイデス・クリニックHP:https://idss-clinic.com

クリニックメルマガ登録:https://w.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=idssclinic&task=regist

///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

免責事項

当HPでは、可能な限り正確な情報を掲載するように努めています。

しかし、新たな医療上の発見や診断分類の策定などによって、情報が古くなることもあります。そのため必ずしも正確性を保証するものではありません。

また、患者さん個人により状況は千差万別であり、安全性を保証するものではありません。

注意事項

発達障害の治療に関しての様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端や食事療法や薬剤の使用等などもあります。現在、当院で行っている生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントの調整や、環境調整やSST、PT等も含めた生活全体に対しての包括的な指導を行うことで、その治療効果を得ています。ですから、生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示に従ってください。

自己流での治療や、インターネットサイトなどの医療関係者以外が提供する治療を行った場合は効果がないばかりか逆に有害事象が発生する危険性もありますので注意が必要です。また、お子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。

治療研究や外来対応が多忙を極め、現在個別でのメッセンジャー等での質問対応は行っておりませんのでご了承ください。ただ今後、みなさまに有益な情報をお伝えしていく予定です。メルマガも平成31年3月から開始しておりこちらにも、情報提供を行っておりますのでどうぞよろしくお願いします。

アイデス・クリニックHP:https://idss-clinic.com

クリニックメルマガ登録:https://w.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=idssclinic&task=regist