発達障害の治療に、小麦や乳製品を除去したGFCF食を必ずする必要はありますか?

必ず小麦や乳製品を除去したGFCF食が必要というわけではありません。

小麦や乳製品のタンパク質が不完全に消化されてできるペプチドが、荒れた腸の壁から体内に吸収されると、脳の中にこれらのペプチドによって脳の働きや発達が悪くなることがあります。なぜこのようなことが起きるのかというと、脳の中に元からあり、脳の中で様々な重要な働きをしているオピオイドペプチドと、小麦や乳製品のタンパク質からできるペプチドがよく似ていて、脳の中にこれらのペプチドが入ると脳が誤作動してしますからです。
 荒れた腸管から小麦や乳製品などに消化されてできるペプチドが体内に吸収される状態をリーキーガット症候群(腸漏れ症候群)と言いますが、この状態になっている方の場合のみ小麦や乳製品を除去した食事を行う必要があるのです。リーキーガット症候群になっているかどうかは、特定の検査(尿ペプチド検査)を行うことで簡単に知ることができます。

 

参考文献

  1. 藤原武男,高松育子. 自閉症の環境要因. 保健医療科学 2010 Vol.59 No.4 p.330 -337.
  2. 発達障害の謎を解く, 鷲見 聡, 日経評論社, 2015
  3. データで読み解く発達障害、平岩幹男編、データで読み解く発達障害、中山書店、2016’
  4. 発達障害の原因と発症メカニズム 脳神経科学からみた予防・治療・療育の可能性、黒田洋一郎、木村-黒田純子、河出書房新社、2014
  5. James B. Adams. Summary of Dietary, Nutritional, and Medical Treatments for Autism – based on over 150 published research studies. 2013ver
  6. William Shaw.Biological Treatments for Autism & PDD. GPL 2008
  7. 柏崎良子、発達障害の治療の試み、株式会社ヨーゼフ 2014
  8. 大森隆史、発達障害を治す、幻冬社、2014

 

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注意事項

発達障害の治療に関しての様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端や食事療法や薬剤の使用等などもあります。現在、発達支援外来で行っている生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントの調整や、生活全体に対しての包括的な指導を行うことで、その治療効果を得ています。ですから、生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示に従ってください。

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