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#統合的発達サポートシステム Integrative Development Support System: IDSS(アイデス)その3

[2022.03.15]

皆様、こんにちは

アイデス・クリニック院長の池田勝紀です。

アイデス・クリニックは発達障害のお子さんとご家族のクリニックです。

このコラムを通じて、当院の名前の由来となったアイデスのことと発達障害に対しての基本的な内容をご紹介いたしますのでどうぞよろしくお願いします。

#統合的発達サポートシステム
Integrative Development Support System: IDSS(アイデス)その3

発達障害の主な分類(DSM-5分類からと日本の実情)

発達障害は、基本的に脳の発達や働きの偏りから、認知、行動、情緒、社会性障害などが見られます。その為、一概に発達障害といっても個々人に出る障害はそれぞれ違います。その障害の現れ方によって、様々な分類名がつけられています。

今後、よりfMRIなどによる脳機能研究が進んで行けば、脳領域の異常によって分類名が変わってくるかと思いますが、今はまだその症状からしか分類名がつけられていません。

どのような分離があるかというと、DSM-5分類の神経発達症(発達障害)を示します。

主に7種類の分類に分けられています。

DSM-5 神経発達症(発達障害)

  • 知的能力障害群

  • コミュニケーション症群/コミュニケーション障害群

  • 自閉スペクトラム症/自閉スペクトラム障害

  • 注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害

  • 限局性学習症/限局性学習障害

  • 運動症群/運動障害群

  • 他の神経発達症群/他の神経発達障害群

上記のようにDSM-5分類では七つと細かく分類されていますが、現在国内では、発達障害は主に4つの分類が使われています。海外と国内でつかわれている分類の違いは、現在国内で行政的に使用されている分類名の影響が強いからですが、今後はDSM-5の分類が主流になると思います。しかし、現時点では4つの分類を抑えておけば現状では問題ありません。

国内で主に使われている発達障害の分類

今後DSM-5の神経発達症(発達障害)の分類が今後国内でのスタンダードになると思いますが、国内でスタンダードな分類は、東京小児療育病院で使っている下記のような分類です。またこれ以外の細かい下位分類もありますが、基本的に知的障害:ID,自閉スペクトラム症: ASD,注意欠如多動症: ADHD、特異的学習障害: SLDの四つの分類を抑えておけば問題ないです。またこれらの障害は合併して起きることもあります。ですから、IDとA S Dの合併やASDとADHDの合併などが見られることがあります。

発達障害の分類

  • 知的障害/知的能力障害群(Intellectual Disabilities: ID)
  • 自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)
  • 注意欠如・多動症(Attention-deficit hyperactivity disorder: ADHD)
  • 特異的学習障害(Specific Learning Disability: SLD)

出典:東京小児療育病院、医療スタッフ:発達障害の理解と治療・支援より改訂

補足

この項目での発達障害は、DSM-5の神経発達症群と、東京小児病院でしている分類を参考にしています。

引用・転載禁止のお願い

統合的発達支援システム; Integrative Development Support System: gyousei IDeSS(アイデス)(仮)の章は全て引用・転載を禁止致します。

治療法に関しては、まだ議論中のものもあり、無用意な引用・転載に伴い文章の意図が変わる可能性があるので引用・転載は禁止といたします。

またこのアイデスは、池田が個人的に使用しているシステム名であり、現在システムの内容も構築中であるので、勝手にこのアイデスの呼称を使わないでください。

注意事項 免責事項

様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端な食事療法や薬剤の使用等などもあります。長男に施した、生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントを始めとした調整や、生活全体に対して包括的に指導を行う必要があります。生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示にしたがって治療を行ってください。

現在紹介している治療内容等は、掲載時の知見に基づいているものです。今後治療内向の変更等がある場合があることをご了承ください。自己流での治療や、医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、効果がないばかりか逆に、危険な有害事象が発生することがありますので注意が必要です。また、自分のお子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。

 

 

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