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院長コラム 26  2022 7 13 #スポーツが自閉症の子供達にどの ように役に立つのか?:How Sports Can Support Autistic Children?

[2022.07.13]

#スポーツが自閉症の子供達にどのように役に立つのか?:

How Sports Can Support Autistic Children

 

先日、ARI(米国の自閉症に対しての調査団体)のFBで上記のような記事が紹介されていました。面白そうだなとリンクを踏んで、記事を読んでみました。

記事は、Psychcentralというサイトのものでした。

このサイトを見てみたら、参考文献が載っており根拠となる論文が紹介されており、ARIが紹介しているので信頼度が高いサイトと判断して読み始めました。

 

記事をざっと読むと

ASDの児童は、その特性から個人や集団スポーツが苦手なことがあり、

運動を上手に行うためには、バランス能力や協調運動能力、運動制御、視機能などの様々

なスキルが必要とされるが、ASDの児童は低緊張などから運動に必要なスキルの獲得が難しくて、運動が苦手になる可能性があると説明されていました。

またそのコミュニケーション能力の問題や、感覚過敏などの感覚の問題で集団スポーツ

が苦手となる可能性も示唆されていました。

 

ただ、だからと言ってスポーツをするべきではないというのではなくこの記事の主張は、全てのASD児童は運動を受ける機会を設けるべきだということです。そして児童がスポーツに興味を持つようなら率先して、そのスポーツをやるようにと伝えています。

 

ではどのようなスポーツが良いかというとそれぞれの参考文献付きで

水泳

乗馬

格闘技(空手、柔道、テコンドー等)

集団競技(サッカー、バスケ等)

 

このようなものが挙げられていました。

日本では乗馬はあまり現実的ではありませんが、それ以外のものならやれると思います。

補足事項としては、集団競技はするには個人練習をした方が良いということが書いてありました。

格闘技の有効性の論文は、総合格闘技の論文でしたが空手も同様に有効だと思います。

併設施設のキッズプレイスたかなわだいでは、運動療育を行なっております。

その他にも発達障害のお子さん達への空手プログラム:「たかなわだいキッズからて」も行なっており、空手プログラムの参加者の運動能力の向上のほかにコミュニケーション能力や社会性の向上が認められています。

 

やはり運動はASDの児童に心身ともに有用だと思いますので、お子さんに運動に機会を与えることをお勧めします。また、当院でも、そのような機会を増やすことに努めていこうと思います。

 

 

発達障害の内科的治療の手引

 https://www.amazon.co.jp/dp/4904198085/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_09T5V0K1P7TBFGB4TTY6

 

本の紹介動画です。もしよかったらチャンネル登録もお願いします。

 

 

引用・転載禁止のお願い

統合的発達支援システム; Integrative Development Support System: gyousei IDeSS(アイデス)の章は全て引用・転載を禁止致します。

治療法に関しては、まだ議論中のものもあり、無用意な引用・転載に伴い文章の意図が変わる可能性があるので引用・転載は禁止といたします。

またこのアイデスは、池田が個人的に使用しているシステム名であり、現在システムの内容も構築中であるので、勝手にこのアイデスの呼称を使わないでください。

 

注意事項 免責事項

様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端な食事療法や薬剤の使用等などもあります。長男に施した、生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントを始めとした調整や、生活全体に対して包括的に指導を行う必要があります。生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示にしたがって治療を行ってください。

現在紹介している治療内容等は、掲載時の知見に基づいているものです。今後治療内向の変更等がある場合があることをご了承ください。自己流での治療や、医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、効果がないばかりか逆に、危険な有害事象が発生することがありますので注意が必要です。また、自分のお子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。

 

 

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