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院長コラム 63  2022 10 24#言葉の遅れとコミュニケーションが苦手だったBくんが小学生になるまでの話

[2022.10.24]

#言葉の遅れとコミュニケーションが苦手だったBくんが小学生になるまでの話

 

先日の外来の話です。

現在6歳のBくんがやく4ヶ月ぶりに外来にきました。

今回の外来の目的は、来年の就学の状況の確認と発達の確認です。

診察室に入ってきたBくんは、元気よくご挨拶をしてくれました。

まずは、一番気にしていた就学の件ですが、就学は近所の公立小学校に通うことになったとお母さんの報告をもらいました。

 

報告後にBくんの診察に当たります。言語系やコミュニケーション能力も問題ないようでした。また、お母さんからの聞き取りで、幼稚園でも友人等と楽しく遊んだり、集団行動もこなせていたり、学習面においても書字や数字の概念も入っており、来年度からの小学校生活も問題なく始められると考えました。

状況が落ちついてきたので、今後のBくんの外来はメンテナンス目的の外来へと換えていく予定です。

 

今でこそBくんは元気な男の子ですが、初めて外来に来院された2歳3ヶ月当時は、言葉の遅れがあり2語文はほぼなく単語のみ出ていました。また、ミニカーなどを並べていくような遊びを好んだり、コミュニケーションの苦手さなどのASDを疑わせるような所見も見られておりました。

 

Bくんの様子から、通常の療育と並行して栄養療法などの生化学的介入が必要と考えて、初期の生化学的検査として毛髪ミネラル検査行い、その結果から水銀の高度蓄積が見られたので栄養状態の改善と腸内環境整備と水銀排泄促進目的にて

マルチビタミンミネラル

酪酸菌

亜鉛

上記のサプリメントを使用して治療を開始しました。

(使用サプリメントの量は、お子さんの状態に個別に違うため事故を避けるために記載していません事をご理解ください。)

 

治療開始して約半年が経過したところ、言葉の発達が見られプレ幼稚園に参加しても周囲と問題なく生活できるようになりました。

生化学的検査(尿中OAT検査、尿ペプチド検査)

 

尿中有機酸検査

栄養不足(ビタミンB6)

脂肪酸代謝亢進

グルタチオン不足

 

尿ペプチド検査

リーキーガット症候群(乳、小麦)

 

上記の生化学的検査の結果から、小麦や乳製品を除去したGFCF食指導と検査結果から下記のようなサプリメントを開始しました。その後も状態により内容や量は適宜調整していました。同時に幼稚園と並行して療育施設での療育も行っていました。

マルチビタミンミネラル

酪酸菌

ビタミンC

ビタミンB6

ビタミンD3

亜鉛

EPA,DHA

 

これらの栄養療法によりBくんは成長していき栄養療法などの生化学的治療の効果を強く感じました。

生化学的検査でも改善が見られており、直近の毛髪ミネラル検査では、水銀の量もほぼかなり減少してきていました。

今後もBくんの外来での経過を見ていく予定です。

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本の紹介動画です。

 

引用・転載禁止のお願い

統合的発達支援システム; Integrative Development Support System: gyousei IDeSS(アイデス)の章は全て引用・転載を禁止致します。

治療法に関しては、まだ議論中のものもあり、無用意な引用・転載に伴い文章の意図が変わる可能性があるので引用・転載は禁止といたします。

またこのアイデスは、池田が個人的に使用しているシステム名であり、現在システムの内容も構築中であるので、勝手にこのアイデスの呼称を使わないでください。

 

注意事項 免責事項

様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端な食事療法や薬剤の使用等などもあります。長男に施した、生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントを始めとした調整や、生活全体に対して包括的に指導を行う必要があります。生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示にしたがって治療を行ってください。

現在紹介している治療内容等は、掲載時の知見に基づいているものです。今後治療内向の変更等がある場合があることをご了承ください。自己流での治療や、医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、効果がないばかりか逆に、危険な有害事象が発生することがありますので注意が必要です。また、自分のお子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。

 

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