院長コラム 79 2022 11 21#発達障害への3つの視点
#発達障害への3つの視点
発達障害の治療において、大切な視点が3つあると私は考えております。
この視点は、全ての病気の対して同じことが言えると思いますただ、対象となる病気により時間感覚(数秒―数年単位)の違いがあるだけで、基本的には全て同じだと私は考えています。
このような考えも持つに至ったのは、救急医学や集中治療を行ったり、そのほかの一般診療や当院での外来を行う中で急性期から慢性期までの病気を見た経験があったからです。
一つ目の視点は
視点1:状態を安定化させる
まずは状態を安定化させることです。
特性から発生する日常の困りごとを軽減させていきます。
本人のストレスや困り感を減らしていくと行ったイメージが近いと思います。
次に二つ目の視点は
視点2:原因への治療を行う
脳の発達や働きの偏りを起こして原因となっているものへの治療です。
また環境調整も必要かと思いますが、脳の発達や働きを抑制している部分への治療が
重要だと私は考えています。
最後の3つ目の視点は
視点3: 機能の維持と向上を目指す
状態が安定して原因の治療がなされていても、お子さんがたにとっては今までの困り感じが減るような感じでただーがよくて0になるだけですので、その状態に合わせた適切な療育などを施して、発達や社会性の向上を促していくことが大切です。
発達障害へのこの3つの視点は、それぞれ別個の時期に行うのではなく同時進行で行う必要があります。そして、その視点の重要度はお子さんの状況によって変わっていき、その視点からの介入方法も、様々なものを適切に組み合わせていく必要があるのだと考えています。
ちなみに介入方法しては、発達障害への3原則に従う必要があります。
これはご興味ある方はこちらの動画をご覧ください。
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発達障害の内科的治療の手引
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本の紹介動画です。
引用・転載禁止のお願い
統合的発達支援システム; Integrative Development Support System: gyousei IDeSS(アイデス)の章は全て引用・転載を禁止致します。
治療法に関しては、まだ議論中のものもあり、無用意な引用・転載に伴い文章の意図が変わる可能性があるので引用・転載は禁止といたします。
またこのアイデスは、池田が個人的に使用しているシステム名であり、現在システムの内容も構築中であるので、勝手にこのアイデスの呼称を使わないでください。
注意事項 免責事項
様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端な食事療法や薬剤の使用等などもあります。長男に施した、生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントを始めとした調整や、生活全体に対して包括的に指導を行う必要があります。生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示にしたがって治療を行ってください。
現在紹介している治療内容等は、掲載時の知見に基づいているものです。今後治療内向の変更等がある場合があることをご了承ください。自己流での治療や、医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、効果がないばかりか逆に、危険な有害事象が発生することがありますので注意が必要です。また、自分のお子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。