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院長コラム 118  2023 2 11: #血糖値と衝動性の話

[2023.02.11]

#血糖値と衝動性の話

 

外来でよくあるお子さんの困りごとの一つに衝動性があります。

順番を待てなかったり、授業中に座っていられなかったり、目についたものをつい手に取ってしまったりします。

その結果、友人ができなかったり、授業に集中できず学力が伸びないなどの困りごとも発生します。

衝動性の原因としては、脳内の神経伝達物質の不均衡などや神経系のネットワークの不具合などが考えられますが、その中の一つに機能性低血糖症(血糖値を安定化させるのが苦手)というものがあります。

 

この機能性低血糖症の人は、午前中の遅い時間やおやつを食べた後の夕食前に不機嫌になったりぼんやりしたりします。血糖値が低下すると、頭の回転が低下しますし、血糖値を上げるためのホルモンは意識を興奮される働きもあるため、頭がぼーっとして興奮しますので抑制が効かなくなります。お腹がすくとイライラする仕組みと同じです。

 

ですから、血糖値を安定させる事で衝動性をコントロールできる方もいるのです。まずは、タンパク質が豊富な補食をとるようにしてください。血糖値の安定化だけでなく、こまめなタンパク質の補給は脳と体の発達を促します。

それではまた次回。

 

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本の紹介動画です。ご興味あればご覧ください。

 

 

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統合的発達支援システム; Integrative Development Support System: gyousei IDeSS(アイデス)の章は全て引用・転載を禁止致します。

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またこのアイデスは、池田が個人的に使用しているシステム名であり、現在システムの内容も構築中であるので、勝手にこのアイデスの呼称を使わないでください。

 

注意事項 免責事項

様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端な食事療法や薬剤の使用等などもあります。長男に施した、生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントを始めとした調整や、生活全体に対して包括的に指導を行う必要があります。生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示にしたがって治療を行ってください。

現在紹介している治療内容等は、掲載時の知見に基づいているものです。今後治療内向の変更等がある場合があることをご了承ください。自己流での治療や、医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、効果がないばかりか逆に、危険な有害事象が発生することがありますので注意が必要です。また、自分のお子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。

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