院長コラム 122 2023 3 5: #レジリエンスの話
#レジリエンスの話
当院では、発達障害のお子さんを伸ばすには3要素があると考えています。
それは、自己肯定感、自己効力感と最後にレジリエンスです。
今回は、レジリエンスについてお話しします。
レジリエンスとは、もともと工学とかの世界で、外力を受けた物質の回復力というような意味で使われていた用語ですが、現在ではストレスからの回復力というような意味で心理学や教育関連の世界でよく使われるようになっています。
アメリカ心理学会では、「逆境やトラウマ、惨事、脅威、さらには重大なストレス源に直面したときにうまく適応するプロセス」であり、総じて「困難な経験から『再起する』こと」
というように定義しています。
私の考えでは、このレジリエンスという言葉、心理的にも教育的にも組織工学的にも重要な言葉だと考えており、ざっくりと「レジリエンスとはストレスから回復プロセスや力」と捉えています。
ですので、外来では二つのレジリエンスを念頭に置いて診療を行なっています。
一つ目は、心のレジリエンス
二つ目は、家庭のレジリエンスです。
一つ目のレジリエンスを伸ばすためにストレスを受けて崩壊しないように適正なストレスコントロールやストレス耐性をつけるために内的環境や外部環境の調節をすること
二つ目の、家庭環境の崩壊を防ぐために、ストレス下での夫婦間や家庭内調整を行なうことです。
一つ目もとても重要ですが、二つ目の調整もとても大切だと思います。なぜなら、家庭環境の安定は、心理的な安定にもつながるからです。
実は、3つ目のレジリエンスの設定も必要かもと考えるようになってきましたが、これはもう少し自分の中で整理してから表に出そうと考えています。
それではまた次回。
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発達障害の内科的治療の手引
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本の紹介動画です。ご興味あればご覧ください。
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またこのアイデスは、池田が個人的に使用しているシステム名であり、現在システムの内容も構築中であるので、勝手にこのアイデスの呼称を使わないでください。
注意事項 免責事項
様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端な食事療法や薬剤の使用等などもあります。長男に施した、生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントを始めとした調整や、生活全体に対して包括的に指導を行う必要があります。生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示にしたがって治療を行ってください。
現在紹介している治療内容等は、掲載時の知見に基づいているものです。今後治療内向の変更等がある場合があることをご了承ください。自己流での治療や、医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、効果がないばかりか逆に、危険な有害事象が発生することがありますので注意が必要です。また、自分のお子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。