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院長コラム 92  2022 12 19 お子さんにとっての居場所の話

[2022.12.19]

#お子さんにとっての居場所の話

先日の外来で、不登校のお子さんの診察中に彼らに良い居場所が必須だなと感じた事例がありました。

あるお子さんは、フリースクールがとても相性が良かったみたいで彼はそこのムードメーカーになり他のお子さんの面倒をみているそうです。

また別のお子さんは、ある武道にハマったことから以前あった場面緘黙が軽快していきました。              この子も、道場で年下の子たちの練習のお世話をしているとのことです。

どちらの事例も、彼らにとって居心地の良い居場所を見つけたことから変化が始まっていると感じました。         注意事項としては、彼らにとっての居心地の良さは、彼らの趣味嗜好や構成メンバーから左右されます。          そのため、特定の習い事やフリースクールが必ずしも居心地の良い場所となるわけではなく常に流動的           であることをご理解ください。

学校という場は、最大公約数的に多くのお子さんの居場所になりえると自分は考えますが、様々な発達の凸凹のあるお子さんには居場所になりにくいところでもあります。ここら辺の溝を埋めていくために、今後様々な公的教育への政策提言を行って行こうと考えています。

居場所を確保する事の重要性を再認識した外来の一コマでした、今後も彼らにとって居心地の良い居場所を増やしていく努力をしていくつもりです。

それではまた次回

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本の紹介動画です。ご興味あればご覧ください。

引用・転載禁止のお願い

統合的発達支援システム; Integrative Development Support System: gyousei IDeSS(アイデス)の章は全て引用・転載を禁止致します。

治療法に関しては、まだ議論中のものもあり、無用意な引用・転載に伴い文章の意図が変わる可能性があるので引用・転載は禁止といたします。

またこのアイデスは、池田が個人的に使用しているシステム名であり、現在システムの内容も構築中であるので、勝手にこのアイデスの呼称を使わないでください。

注意事項 免責事項

様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端な食事療法や薬剤の使用等などもあります。長男に施した、生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントを始めとした調整や、生活全体に対して包括的に指導を行う必要があります。生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示にしたがって治療を行ってください。

現在紹介している治療内容等は、掲載時の知見に基づいているものです。今後治療内向の変更等がある場合があることをご了承ください。自己流での治療や、医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、効果がないばかりか逆に、危険な有害事象が発生することがありますので注意が必要です。また、自分のお子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。

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