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#統合的発達サポートシステム Integrative Development Support System: IDSS(アイデス)その④

[2022.03.15]

皆様、こんにちは

アイデス・クリニック院長の池田勝紀です。

アイデス・クリニックは発達障害のお子さんとご家族のクリニックです。

このコラムを通じて、当院の名前の由来となったアイデスのことと発達障害に対しての基本的な内容をご紹介いたしますのでどうぞよろしくお願いします。

#統合的発達サポートシステム
Integrative Development Support System: IDSS(アイデス)その④

知的障害/知的能力障害群(Intellectual Disabilities: ID)

知的な発達の遅れがある障害です。言葉が出るのが遅いことで医療機関などに相談される事が多く。発達の早期(2-3歳)で発見されることが多いです。しかし、ある程度の知的能力がある場合(グレーゾーン:境界型知的障害)のお子さんの場合は、大人しい子供、受け身な子供という印象で就学前健康診断でも見落とされる事があり、小学校の中学年になってから発見されることもあります。

診断は、田中ビネー知能検査Ⅴなどが重要視されており、知能指数:IQが70以下を知的障害としていました。しかし、DSM-5ではこの知的障害は知的能力障害群という呼び名が使われるようになり、IQよりも日常生活などでの評価が優先されるようになり、知的障害の重症度もIQよりも日常生活などの臨床的評価をもとに行われるのが世界的な主流になりつつあります。

しかし、国内ではIQによっての診断や重症度判定が一般的です。これは、小学校入学時の就学や支援の判定基準にIQが入っているため仕方のないことかもしれません。今後、よりきめ細やかに知的な能力の状態の把握と支援が行われることを願います。

日本語版DSM-5におけるID診断基準

臨床的評価及び個別化・標準化された知能検査によって確かめられる。物理的思考、問題解決計画、抽象的思考、判断、学校での学習、及び経験からの学習など、知的機能の欠陥

個人の自立や社会的責任において発達的及び社会分化的な水準を満たすことができなくなるという適応機能の欠如、継続的な支援がなければ、適応上の欠陥は、家庭、学校、職場、及び地域といった多岐にわたる環境においてコミュニケーション、社会参加、及び自立した生活という複数の日常生活における機能を限定する

知的及び抵抗の結果は、発達期の間に発症する

日本精神医学会監修:DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引き. 医学書院. 2014 p17-22を改変して引用

知的障害の重症度分類

国内で使われている知的障害の重症度分類は図のようなものです。

この基準によって、愛の手帳などの等級が決められます。

出典:知的障害児(者)基礎調査:調査の結果より

日常生活能力

a: できる

b: 自発的にできるが時に援助が必要

c: 自発的にできない、援助が必要

d: できない

引用・転載禁止のお願い

統合的発達支援システム; Integrative Development Support System: gyousei IDeSS(アイデス)の章は全て引用・転載を禁止致します。

治療法に関しては、まだ議論中のものもあり、無用意な引用・転載に伴い文章の意図が変わる可能性があるので引用・転載は禁止といたします。

またこのアイデスは、池田が個人的に使用しているシステム名であり、現在システムの内容も構築中であるので、勝手にこのアイデスの呼称を使わないでください。

注意事項 免責事項

様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端な食事療法や薬剤の使用等などもあります。長男に施した、生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントを始めとした調整や、生活全体に対して包括的に指導を行う必要があります。生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示にしたがって治療を行ってください。

現在紹介している治療内容等は、掲載時の知見に基づいているものです。今後治療内向の変更等がある場合があることをご了承ください。自己流での治療や、医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、効果がないばかりか逆に、危険な有害事象が発生することがありますので注意が必要です。また、自分のお子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。

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