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院長コラム 151 2023 5 24#疲れやすくてイライラしやすいお母さんの話

[2023.05.24]

#疲れやすくてイライラしやすいお母さんの話

 

お子さんの外来で一緒にいらっしゃるのはお母さんが多いです。外来の合間の雑談でお母さんの近況の話になることも良くあります。これも治療上、重要な情報だと自分は考えています。

 

その際に、最近イライラしやすくなったと伝えてくれたお母さんがいました。

子育てで疲れていることもありますが、最近急激に疲れやすくなってついイライラしてしまうとのことでした。

お母さんのお話を聞くと、特に大きな病気の既往もなく身体的にもあまり目立った所見はなさそうでした。

主訴としては、だるさとイライラという感じです。まだ年齢的には、更年期という時期でもないです。倦怠感の原因を調べるために、血液検査を行なったところ、軽い貧血とフェリチンの低下、亜鉛の低下等がありました。肝機能や腎機能などの異常はなかったです。

まずは、フェリチンと亜鉛を増やすために鉄剤と亜鉛製剤の内服を勧めて次回外来まで、経過観察といたしました。

2ヶ月後の外来で、お母さんの体調やイライラの状況を聞いたところかなり改善していました。お子さんの状態が安定しているというのも大きな一因かもしれませんが、明らかに以前のスタミナが戻ってきたとのことでした。

鉄剤や亜鉛製剤の内服開始から4ヶ月後に血液検査を行ったところ、フェリチンの数値や亜鉛の数値も改善されていました。今後もお子さんと同時に経過を見ていく予定です。

 

それではまた次回。

 

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池田 勝紀 院長の独自取材記事

https://doctorsfile.jp/h/190381/df/1/

 

発達障害の内科的治療の手引

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本の紹介動画です。ご興味あればご覧ください。

 

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様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端な食事療法や薬剤の使用等などもあります。長男に施した、生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントを始めとした調整や、生活全体に対して包括的に指導を行う必要があります。生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示にしたがって治療を行ってください。

現在紹介している治療内容等は、掲載時の知見に基づいているものです。今後治療内向の変更等がある場合があることをご了承ください。自己流での治療や、医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、効果がないばかりか逆に、危険な有害事象が発生することがありますので注意が必要です。また、自分のお子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。

 

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