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院長コラム 16 2022 6 26 #脳と心と体の整え方#005 発達障害/神経発達症の現状

[2022.06.26]

#脳と心と体の整え方#005 発達障害/神経発達症の現状

アイデス・クリニックチャンネルで、発達障害の現状をお話ししています。

動画で使用したスライドのPDF

 

発達障害が今世紀に入り、急激に増加傾向にあります。

現在、児童の10人に1人は発達障害の可能性があると言われています。

この割合は、小児喘息やアトピー性皮膚炎とほぼ同じであり、このことから発達障害がすでに珍しいものではなく、一般的な小児のcommon diseaseの一つになっていると考えられます。ですから、発達障害は、児童精神科の外来だけではなく通常の開業医レベルでの対応も必要な状況になっていると考えます。

この辺の対応に関しては、今後考察して行こうと思います。

 

では急激な増加の原因として社会的な発達障害の医療化とDOHaD的な視点から見た環境的因子の増加の二つがあると考えています。

 

動画でもご説明しましたが、社会的構造(産業構造等)の変化から発達障害の認知度の向上しいた為、今まで見過ごされてきた発達障害が診断されるようになってきており、これが発達障害の医療化というものです。

 

ただ、この医療化だけでは発達障害の急激な増加の説明には違和感があります。そのほかの原因としてDOHaD的視点(胎生期や乳幼児期の環境的影響から疾患が発生する学説)を導入する必要があります。つまり発達障害を引き起こす環境的原因が増加しているといことです。(DOHaDに関しては、今後別動画で説明予定です。)

 

二つの理由で急激に発達障害は増加しており、国や自治体も本格的に対策に乗り出していますが、まだ十分とは言えないのが現状であり今後のさらなる拡充を期待しています。

発達障害の内科的治療の手引

 https://www.amazon.co.jp/dp/4904198085/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_09T5V0K1P7TBFGB4TTY6

 

引用・転載禁止のお願い

統合的発達支援システム; Integrative Development Support System: gyousei IDeSS(アイデス)の章は全て引用・転載を禁止致します。

治療法に関しては、まだ議論中のものもあり、無用意な引用・転載に伴い文章の意図が変わる可能性があるので引用・転載は禁止といたします。

またこのアイデスは、池田が個人的に使用しているシステム名であり、現在システムの内容も構築中であるので、勝手にこのアイデスの呼称を使わないでください。

 

注意事項 免責事項

様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端な食事療法や薬剤の使用等などもあります。長男に施した、生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントを始めとした調整や、生活全体に対して包括的に指導を行う必要があります。生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示にしたがって治療を行ってください。

現在紹介している治療内容等は、掲載時の知見に基づいているものです。今後治療内向の変更等がある場合があることをご了承ください。自己流での治療や、医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、効果がないばかりか逆に、危険な有害事象が発生することがありますので注意が必要です。また、自分のお子さんのことなどで、疑問に思うことはかかりつけの医師にご相談ください。

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